パワーボート 取扱説明書
組み立て・ご使用の前に
- 安全にご使用いただくために、使用前に必ず取り扱い説明書をお読み頂き、使用方法をご理解ください。
- ジョイクラフトの製品は、安全性を第一に設計製造されておりますが、柔軟な材質を使用しておりますので丁寧な扱いをお願い致します。また、使用前には万全のチェックを行い、使用時には安全第一の操船をお願い致します。
- ボート本体のチューブに白く筋がはいったような折ジワがみられることがあります。これは、白化現象と呼ばれるもので、ボート布をコーティングしているPVCに圧力(畳んだ際など)がかかった際に生じる現象です。PVCの性質上さけられないものでありますが、空気漏れ等品質の低下を引き起こすものではありません。ご理解のうえ、安心してお使いください。
- ボート本体のチューブとボート底布の間に糸が挟まっていることがあります。これは、本体チューブとボート底布とボート内側より補強接着する際のしつけ糸のようなもので、接着後に抜き取ることができないためこの状態で完成品としております。
- 一度使用された製品の返品はお受けできません。初回 ご使用の前に、ボート全体に損傷、不具合がないか詳細に点検してください。万が一、不具合等あった場合にはご使用せずに販売店にご連絡ください。
- <保証>の内容をご理解、ご確認の上ご使用ください。
本体の組立・取付け
組立方法
* 高圧エアフロアのボート
- ボートを平らな所に広げる。
- 本体に半分(50%)ほど空気を注入する。
- エアフロア(旧JES、JETシリーズの一部)を船体に入れトランサム(後部の板)にスライドさせて取り付ける。(エアフロアのスライダー取り付け部が、トランサム部のプラスチックのスライダー受けに入りにくい場合はスライダー部に水又は石けん水を付けてみて下さい。)
- エアフロアに80%ほど空気を入れ、本体チューブになじむ様、エアフロアの位置を修正する。
- 本体に80%ほど空気を入れ、腰掛板を取り付ける。
- エアフロアに十分に空気を入れる。[500ミリバールほど]
- 本体に設定圧力まで空気を入れる。[200~250ミリバール]複数の気室を平均に入れる。(1つの気室を過大に充気すると隔膜が破損します。)
- エアキールを充気する。[350ミリバール程度] エアフロアー一体型のボートはエアフロア[500ミリバールほど]にあわせる。
- 全体のバランス、歪み、曲がり等がないかチェックする。
[ 注入の順序 ]
* 板底のボート
- ボートを平らな所に広げる。
- 本体に半分ほど空気を入れる(板が入れにくい場合)。その後空気を抜き、板を入れる。
- 板の入れ方(スポーツボード(分割式)の場合)
(1)No1、No2、No5をまず入れる。
(2)No3とNo4との接合部を山型にします。
(3)No1からNo5までの板の両サイドが平行になっていることを確認する。
(4)No3とNo4の山型を上から押し込む。
(5)ボートの下にチューブと平行にオールを入れ、ボートと地面との間に空間を作る。
(6)サイド補強(ストリンガー)を板のサイドに入れる。(ストリンガーが板に十分食い込んでいることを確認して下さい。正しくセットされていないと船体を壊すことがあります。)
※ローボード(全面4枚組)の場合も、真ん中の2枚を山形にして入れたあと、上から押し込む。 - ボート本体に空気を注入する。80%ほどのところで腰掛板をセットする。
- 3~4つの気室が均等になるように空気を入れる。(1つの気室に過大に空気を入れると隔膜が破損します。)
- エアキールに空気を入れて完成させる。
- 全体のバランスをチェックする。
モーターマウントの取り付け
- ボート本体を50%ほど充気する。
- モーターマウントをボード本体の取付けベルトDに差し込む。(差し込みづらい場合は水でぬらして差し込んで下さい。)
- モーターマウントのAの部分がベルトDの下に確実に出るように差し込む。
- モーターマウントのB部分の切り欠きにベルトが確実に食い込んでいることを確認する。
- モーターマウントの3個の穴にボード側の3個のDリングE-1、E-2、E-3を差し込む。
- ボートのDリングFにロープを通す。
- DリングE-1、E-2、E-3間を数回ロープを往復させ、最後にセンターのE-2の位置でロープを結ぶ。(ロープはきつく引っ張り、モーターマウントを確実にボートを固定する事、きつく固定されていない。モーターマウントに、エンジンを装着することは危険です。)
- モーターマウントが確実にボートにセットされたことを確認する。
- チューブを十分100%(200~250ミリバール)に充気する。
保管・補修
使用後の洗浄
- 使用後は真水で洗って下さい。
- 油等の付着物は、まず中性洗剤で洗い落として下さい。
- 砂や小石を洗い落として下さい。(ボート内に絶対に残さないで下さい。)
ボートを膨らませて洗い落とします。砂や小石はボート布を傷つけます。特にチューブと底布との接点に付着した砂、小石は容易にボート布を傷つけます。
保管
- 水洗いした後、日陰で良く乾燥させて下さい。
- キャリングバッグに収納し、日の当らない風通しの良い場所に保管して下さい。
- ボートを無理にきつく折り畳まないで下さい。折り曲げた角から傷つき亀裂が発生する事があります。
- ボートの上に物を載せないで下さい。折り曲げた部分に傷が出来ます。
- 長期保管の場合、3~4ヶ月毎に空気を注入して、半日程放置して下さい。たたんだままですと、接着部分が湿気を吸い、もろくなることがあります。
[警告]
- *長時間の係留保管はしないで下さい。藻や蠣殻の付着等でボートの性能を著しく損ないます。
- *ボートの材料(生地)はオイル、ガソリンに対して損傷しやすい性質があります。オイル、ガソリン等油性のものが付着した場合、速やかに洗い流し拭き取って下さい。
補修
小さな傷やチューブの小さな損傷は、付属の補修セットで修理出来ます。ご自身での修理はチューブ本体の切り傷、破裂、空気漏れの箇所が15mm以下の損傷に限ります。
チューブ本体の15mm以上の損傷は、当社又は当社が指定した修理工場で行います。
わずかな空気漏れも刷毛で石けん水を塗ると泡ができ、発見出来ます。
補修およびパーツの接着方法
- 補修箇所をきれいに洗い、乾燥させる。油性分が残っていると接着出来ません。
- 損傷部の約5倍の長さに補修布を丸く、又は四角にカットする。四角の場合には、必ず四隅を丸く縁取りする。
- 修理する箇所にカットした補修布をのせ、チョークで縁取りする。
- 補修布と補修するボートの表面の両方に、薄く均等に接着剤を塗布する。
- くまなく均等に薄く塗った後、約5分乾かす。この作業を3回繰り返す。
- 3回目は接着剤を塗った後、10分放置し乾かす。
- 補修布を空気の泡が入らない様にして補修面に張り付け、ローラーで中心から外へ向けて強く押し圧着させる。
※パーツ接着の場合は、4~6の接着剤の扱いを行ってください。
[注意]
- 接着後少なくとも24時間そのままにし、空気を入れないで下さい。
- 使用後には、接着部が完全に補修されていることを確認して下さい。
バルブの交換の方法
取り外し
- レンチをバルブの上から被せる。
- レンチの頭を片方の手で押さえながら、左回り(反時計回り)に回し取り外す。
注意
- *レンチの頭がバルブから浮いた状態で、レンチをねじるとレンチの歯が欠けます。レンチは十分バルブに押し込んで回して下さい。
- *バルブを取り外す時、バルブの受け坐(メス側)がチューブの中に転がり込まない様注意する。
取り付け
- 受け坐が穴の中央にあることを確認し、バルブを取り付け、右回り(時計回り)にレンチを回し十分締め付ける。(空回りしていないことを確認して下さい)
- 締め付け、固定した後、空気を注入し、石けん水で泡がでないことを確認するか、又は12時間放置し、締め付け部分から空気漏れがないことを確認して使用下さい。
注意
*締め付け時、バルブが空回りしない様、片方の手で受け坐を掴み、もう一方の手でレンチを回して下さい。
保証
ジョイクラフトのパワーボートは、お買い上げ後1年に限り、お客様の責任における損傷も含め無償修理1回の保証があります。
ただし、1ヶ所(3センチ以内)の修理に限ります。それ以外は有償となります。
※修理不能な場合を除きます。
無償修理の注意事項
- ご購入されました販売店が窓口になります。まずは販売店へご相談下さい。
- 販売店への連絡が無い修理はお受けできません。
- 無償修理券が無い修理は保証期間内であっても有償修理となります。
- 保証は修理のみで商品(ボート)の交換はしません。
- 無償修理はボート本体のみに適用され付属品、パーツには適用されません。
- 送料は往復お客様のご負担となります。